しろねこらぼ(旧)

しろねこの気まぐれ技術日記

2020-01-01から1年間の記事一覧

ゼータ関数を手計算するために

ゼータ関数 \begin{align} \zeta (s) = \sum_{i=1}^{\infty} \dfrac{1}{n^s} \end{align} の零点を求めるためにはゼータ関数の特殊値をすべての値で求める必要がある。 例えばの時は \begin{align} \zeta (s) = \sum_{i=1}^{\infty} \dfrac{1}{n}= 1+ \dfrac…

伝達関数を定義する

プラントへの入力を、出力をとして示された微分方程式が で与えられているとするとそのLaplace変換は となる。伝達関数をLaplace変換された複素関数の比 \begin{align} G(s) = \frac{Y(s)}{U(s)} \end{align} として定義すれば \begin{align} \frac{X(s)}{U(…

ゼータ関数の特異点について

ゼータ関数の特異点はだけになりそうだ 一度きちんと証明をしなければ・・・

ゼータ関数ζ(-1)を考える

前回リーマンの示したゼータ関数に関する関数等式 \begin{align} \zeta (1 -s ) = \zeta(s) \cdot 2 (2 \pi)^{-s} \Gamma (s) \cos \left ( \dfrac{\pi s}{2} \right ) \end{align} 今回はを代入し関数等式がどうなるか調べる。 実際に代入すると \begin{ali…

ゼータ関数と解析接続

リーマンの論文によれば、ゼータ関数をすべてのについて解析接続ができ、 \begin{align} \zeta (1 -s ) = \zeta(s) \cdot 2 (2 \pi)^{-s} \Gamma (s) \cos \left ( \dfrac{\pi s}{2} \right ) \end{align} しばらくはこの式を調べてみようと思う。

はてなブログで記事を書くとき、bigin~end中のσ,η,τの取り扱い

はてなブログでσを扱うとき、 [tex:\sigma] と書けば 正しく表示されるのに対して \begin{align} \sigma \end{align} とするとうまく表示されない問題がある。 この問題はσ以外にもηとτにも起こるようで \begin{align} \eta \hspace{5mm} \tau \end{align} …

ゼータ関数に現れる複素変数sの書き方

これまでゼータ関数 \begin{align} \sum_{n=1}^{\infty} \dfrac{1}{n^s} \end{align} についてを \begin{align} s=x+iy \hspace{5mm} (x,y \in \mathbb{R}) \end{align} としていたがとすることの方が多いようだ。 この書き方はLandauが1903年に用いたことに…

ゼータ関数の特異点について

ゼータ関数の特異点はとにあるという記事を見かけた。 よくよく考えてみればは \begin{align} \sum_{n=1}^{\infty} \dfrac{1}{n}=\infty \end{align} であるがも \begin{align} \sum_{n=1}^{\infty} 1=\infty \end{align} となり発散する。前回の積分結果 \b…

ゼータ関数の複素積分

ゼータ関数の特異点はにのみ存在し留数はとなる。 この結果が正しいとすると次のことが考えられる。適当な積分経路を定めゼータ関数を積分すると \begin{align} \int_{C} \sum_{n=1}^{\infty} \dfrac{1}{n^s} ds \end{align} ここでを特異点とすれば、留数定…

ゼータ関数の留数と極の位数について

ゼータ関数について何もわからないので、とりあえず正則性についてまとめることにした。 ゼータ関数は調和級数となりうるとき、つまり \begin{align} \zeta (s) = \sum_{n=1}^{\infty} \frac{1}{n} \end{align} を除き全平面で正則な関数となる。 ここで複素…

MATLABを使って電場を計算する

点電荷が作る電場は \begin{align} E=k \dfrac{q}{r^2} \end{align} で与えられる。ただしは単位系で決まる定数で、今回はSI単位系で計算するため \begin{align} k = \dfrac{1}{4 \pi \varepsilon_0 \varepsilon_r} \end{align} で与えられる。 はそれぞれ真…

ゼータ関数の特殊値をMATLABを用いて計算する

ゼータ関数 \begin{align} \zeta(s) = \sum_{n=1}^{\infty} \dfrac{1}{n^s} =\dfrac{1}{1^s}+\dfrac{1}{2^s}+\dfrac{1}{3^s}+\dfrac{1}{4^s} + \cdots \end{align} のに整数を代入して得られる値をゼータ関数の特殊値あるいはゼータ定数と呼ぶらしい。 今回…

調和級数が発散することについて

ゼータ関数 \begin{align} \zeta(s) =1 + \dfrac{1}{2^s}+\dfrac{1}{3^s}+ \cdots = \sum_{n=1}^{\infty} \dfrac{1}{n^s} \end{align} がの時 \begin{align} \zeta(1) = 1 + \dfrac{1}{2}+\dfrac{1}{3}+ \cdots = \infty \end{align} となり発散する.この無…

リーマン予想って?

クレイ数学研究所から懸賞金がかけられているリーマン予想とはどういうものなのか。 そもそもリーマン予想はリーマンによって予想が発表される以前にオイラーによって研究された無限級数 を研究した。(級数にを用いるのはリーマンからだが本ブログではを用…